日本国内でもますます広がりを見せるオープンイノベーション、その最新のトレンドをご紹介いたします!ぜひ参考にしてみてください。
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オープンイノベーションとは、ハーバード大学経営大学院教授であるヘンリー・チェスブロウが2003年に自身の著書の中で定義した言葉で、企業や自治体など組織のイノベーション促進を目的に社外のアイディアや技術などのリソースを活用し今までにない革新的な事業を市場に提供することです。詳しくは「市場拡大に重要!オープンイノベーションとは?特徴やクローズドとの違いを解説」で解説しているのでそちらもチェックしてみてください。
ここではそのオープンイノベーションの2022年4月の最新の事例をご紹介していきます!
市場拡大に重要!オープンイノベーションとは?特徴やクローズドとの違いを解説
Packaging Inclusion(パッケージング・インクルージョン)は、パッケージをただの包装材に止まらせることなく、生産や流通構造の変革をも実現しパッケージの概念を変えるプロジェクトとして立ち上がりました。ドイツに本社を置き転写箔などを中心とした薄膜フィルムメーカーのクルツジャパンと、シュリンクラベルやタックラベルなど、装着機械とサービスを一貫したシステムで提供するグローバル展開も行う株式会社フジシールインターナショナルが共創し推進しています。第一弾は「つながる」をコンセプトにデザイナーがパッケージを介して繋がることを目的としています。近年SDGsや環境に配慮した製品が求められる中でパッケージの在り方も大きく変化している現状があります。この共創によりより市場が求めるニーズと今までのパッケージに革新的な価値を生み出すきっかけになるのではないかと大きな期待がされています。
https://packaging-inclusion.com/
2022年4月20日より発売されるランニングシューズ「ADIZERO X ALLBIRDS 2.94 KG CO2E」は、私たちにも馴染みの深いスポーツウェアメーカーアディダスと環境に配慮した靴や服などを展開するニュージーランド系のアメリカ人の企業であるオールバーズがパートナーシップを結び開発したランニングシューズです。この2つのブランド史上でもっともカーボンフットプリント(温室効果ガス)を削減したシューズになっており、従来のおよそ63%もの削減に成功しました。アディダスとオールバーズという同業のスポーツブランドの共創は本来ライバル関係にある両者ですが、それぞれの専門的な知識とアイディア、技術を集結させることにより市場へ新たな価値を提供することを実現しました。このランニングシューズはそれぞれが持つECサイト、アプリ、一部の店舗でも販売される予定です。
https://adidas.jp/futurecraft-allbirds
https://allbirds.jp/pages/adizero-x-allbirds
このプロジェクトは国立大学法人岡山大学の取組の一つとして岡山大学病院で実施されるプログラムです。岡山大学は2020年に内閣府による「国立大イノベーション創出環境強化事業」に採択されており、さまざまな取組を行っています。その一つが岡山大学病院の「BIZEN-プロジェクト」で、BIZENとはBusiness Innovation Zone for Entrepreneurshipの頭文字からきています。大学病院を中心に医療に関するイノベーションラボの設置や研究開発の支援など産学共創の活動促進を行っています。ここでは、医療人材の育成、医療イノベーション推進など医療分野におけるオープンイノベーションの促進を図ることを目的としています。2021年12月には「BIZENラボ」がオープンとなり、満室となるほど多くの企業に利用いただいており、イノベーションのエコシステムとして今後も期待されています。
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/bizen/
2022年4月より開始された「FC琉球AWAPASS(アワパス)」は、沖縄のサッカーチームFC琉球の応援とお酒のサブスクリプションを掛け合わせたサービスです。琉球フットボールクラブ株式会社とメディア事業やブランド事業などを手がける沖縄の企業OKTコミュニケーションズ株式会社が共同で立ち上げたプロジェクトで、月額600円(税込)で沖縄県内の登録されている飲食店のドリンクメニューが2杯無料になるサービスです。これらはOKTコミュニケーションズが、若い人たちの泡盛離れの解決と産業振興を目的として始めたサービスで、ここにサッカーの応援が加わることで地域の活性化にも貢献するプロジェクトです。通常は2杯のみ無料で提供されていますが、サッカーの試合に置いてFC琉球が勝つと特典が付く仕組みになっており、楽しみながら参加することが可能です。FC琉球AWAPASSは、スポーツ庁によるアクセラレーションプログラムにも採択されており、2022年2月には「INNOVATION LEAGUE SPORTS BUSINESS BUILD」の中で「オーディエンス賞」の受賞もしています。沖縄ではこのほかにもFC琉球をはじめとした沖縄にゆかりある東北楽天ゴールデンイーグルスなどとの共創ビジネスのアイディアも募集しており、地域全体でオープンイノベーションに前向きな取組みを行っています。
https://fcryukyu.awapass.com/
いかがだったでしょうか?日本国内でも共創によりサービスや事業をリリースする企業が増加しています。ぜひ、最新情報を取得して自身の事業計画の参考にしてみてはいかがでしょうか?
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